6.  事業計画立案と資金調達は、再度、実態に基づいたものと照らし合わせることが必要。  事業開始直前には再度見つめ直す。

現場の動きは現場でしか分からない、管理者にはその現状が見えていないということは、多くの企業で日常的に起こっていることです。
このように、机上の空論というのは実に恐ろしいもので、やってしまった後には遅いということを避ける為にも、リアルな現実像が見え始めたら、最初に掲げた事業計画の見直し修正や資金調達方法、その中身、金額などは早めに再検討することも必要となってきます。

7.  物件選び、立地調査、商圏調査は自力で出来る限りの、最大限の努力で実行する。

よくあるパターンとして、ネットで不動産情報を見て、その中からだけの情報をささっと数件をピックアップして、その後、その物件を不動産屋と見て、安易に決めてしまうという方がいます。
しかし、一度決めてしまった物件は、出店してしまった後には、そう簡単に変えることは出来ません。
不動産屋というのは基本的には仲介手数料を得ることを目的としていますので、余程の深い付き合いが無い限りは、借り手のことよりも自分達サイドの考え方をするのが普通です。
より良い物件を探すには、そんな不動産屋と仲良くなるのがベストですが、できなければ、相手には何と思われても構わない位の気持ちで、納得がいくまでの交渉をする気持ちを持ったほうがいいと思います
不動産屋と親しくなれば、表には出ていない情報などを教えてくれることもあります。
尚、商圏調査などに関しては、「商圏立地調査」などのキーワードで検索をかければ、ネット上には格安でそういう情報を入手出来る方法があります。
この項目は、頭を使い、体を使い、色々と調べ尽くしても損はない部分ですので、状況を把握する為にも、出来る限りの自力での調査をすることをお薦めします。

8.  物件契約、店舗内外装施工は相手側の言い分は程々に聞き、あくまでも主導権はこちら側にあることを主張する。

ここもよく勘違いをされる方がいますが、不動産屋というのは、あくまでも貸主と借主との中間交渉役でしかありません。
基本的には彼らはその中間の立場にいる以上は、完全に借主側(私達側)の味方という訳ではないことを肝に銘じておく必要があります。
後々のトラブルを避ける為にも、問題になりそうなことは、前もって何んらかの文章で残しておくことをお薦めします。
また店舗の施工においても、設計段階と施工進行中に相違が生じて、大幅な追加費用を求められたりすることもあります。
最初と明らかに言っていることが違うような場合には、相手がそういうから仕方ないとは簡単には引かずに、納得がいくまで話し合うことも必要です。

9.  仕入れ先の選定、メニュー構成、価格設定は慎重に。

店舗を運営する前というのは、当然ながら実績がない訳ですから、そういう取引業者もある程度の強気で出てきます。
まずは現金払いは当然のこと、卸価格はこれしか無理です、オーダーは事前にこうしてください、配達時間はああしてくださいと、相手によってはかなり一方的な業者もいます。
しかし今や、余程の地方でもない限りは、そんな卸業者はいくらでもいます。
勿論、ビジネスというものはWIN WIN  という考えが元となっていますので、自分の言いたい放題言うのでは成り立ちませんが、しかし、今度は相手の言い分ばかりを受け入れても、最後は自分が苦しい思いをするだけになってしまいます。
言いたいことはとりあえずは相手に伝える、そして、それに対しての相手の言い分も聞くという、双方の納得したカタチでのスタートのほうが、その後の関係も良好なものが築けます。
またメニューに関してですが、一度決めたメニューを、出る出ないによって最初からコロコロと頻繁に変える店主の方がいらっしゃいます。
オープン当初から余りにもそういう風なことが続くと、それはお客さんの信用を失うことにも繋がります。
メニュー構成、メニュー選定はオープン前にきっちりと、そのターゲット設定を定めた上で決めるのがベストだと言えます。
また、価格も全く同様のことが言えます。
元々の値段から価格が下がることに関してはそう大きな問題は起こりませんが、逆に上がるとなると、そこには問題が出てくることがあります。
価格もメニュー構成同様、きっちりと設定をおこない、一度決めたら簡単には変えない気持ちを持つことが大切です。

10.  各種届出や資格の取得は早めの検討を心がける。

よくある失敗事例として、オープン日を設定して宣伝までしていたにも関わらず、保健所の許可が下りずに泣く泣くオープン日をずらした話しを聞きます。
営業許可が下りるのは一説によると、地域によって厳しさが違ったり、その担当した担当者の考え方、個人的なの判断基準によっても異なるという、そういう曖昧な部分もあるそうです。
また保健所の営業許可だけでは無く、消防署への届け出なども必要なのですが、こちらに関しては、前の居抜き店舗の造作を変えた場合などは注意が必要です。
いづれにしてもあらかじめ、オープン予定日に支障を出さない為にも、早めの手続きをされておくことをお薦めします。

11.  開店準備と本番オペレーションには、十分な時間を割き、ミスを無くす練習をする。

お客様に対してのチャンスは、基本的にはワンチャンスだけだということを心がけていて頂きたいと思います。
そのオープンしたお店に初めてお見えになったお客様は、その最初の印象こそが、その店の全ての評価となってしまいます。
お客様の評価は最初の段階ではとてもシビアです。
これがリピーターとなっていき、日常的にそのお店のことが分かっていった中での出来事であれば、あぁ、今日はたまたまだったんだと許してもくれますが、最初の段階の何の繋がりもない関係の中では、1度ダメなら、次があることはまずありません。
チャンスはワンチャンス。
これを肝に銘じて、可能な限りミスがないような運営を行うことを心がけていって頂きたいと思います。