飲食店開業の流れ

まずは初めに、飲食店の中でも最も身近なラーメン店のお話をしてみます。

現在、全国にあるラーメン店の数はおよそ35000店、市場規模は5000億円とも言われてます。

全国津々浦々、チェーン系の店から個人店まで、無いところはないと言うくらいに私達に馴染みの深いラーメン店ですが、その実情とは相当にキビシイもので、国内で新規出店する年間件数は約3000店、また、その内の約8割の店が年内に途中撤退しているという、実にショッキングな話しがあります。

そういえば、この前あそこにオープンしたのに、気がつけばもう閉店していたというのも実に頷ける話しです。

そしてそして、今度は個人飲食店の話ですが、こちらも統計的には先ほどのラーメン店同様にかなりの過酷さが伺えます。

個人経営の飲食店、10年後の生存率は6%前後という厳しさ

冒頭からちょっとばかりショッキングな実例ばかりを出してしまいましたが、この統計を見て皆様はどう思われましたでしょうか。

ここを訪れてこの記事を読まれているという事は、何らかの強い思いがあって独立を願っている方が多いと思いますので、これを読んで、『あ〜そうなのか、だったらやめておこう』という程度の安易な考えの方はいないとは思います。

しかし、今回あえて、このような切り口から話を始めさせて頂いたのは、今の飲食業界の実情とはこれほどまでに厳しいと言うのは間違いないことですので、その点は濁さずにお伝えしたいと、そう思ったからでした。

それでも実に多くの人達が毎年、飲食事業に挑戦していきます。

実際にこの業界はこの様に、想像以上に過酷な世界ではありますが、他の色々な業界、例えば(製造業、流通業、建設業、小売販売業、サービス業、IT関連業) に比べれば、この飲食業界というのは極めて未経験者、部外者でも参入し易い業界、形態ではないかと思います。

やっている割には儲からないとか、労働時間が長いとか、最終利益が僅かしか残らない等、世間では色々なことが言われているこの業界ですが、中には繁栄店、超繁栄店を作り出し、連日大賑わいの大成功を掴んでいる経営者も少なくありません。

色々と大変なことが多く、競争も激しく、一筋縄ではいかない飲食店。

しかし、私自身も過去にこの飲食事業に携わった経験がありますが、個人的には飲食事業というのは、上手く行き始めると、それまでやった業種の中でも最も楽しいものでもあり、また頑張れば見返りもちゃんとある、実にやりがいがある業態だと、そういう風に思っています。

私の考えとしましては正直に言うと、世の中は金だ金だ、大金を稼ぎたい、大きく儲かりたいと、そういう風に考える方には、個人的には飲食事業はお薦め致しません。

では、どういう方にお薦めするかというと、

お金やそれなりの生活は必要だけれど、やっていて楽しい、そしてやり甲斐のある、そして将来の夢も見ることが出来ると、そういう風にモノゴトを考えれる方、望む方には、最適なものではないかと思います。

実際に私自身が過去に経験したレストラン運営では、渡された時には大赤字店だったものを、スタッフ達と一致団結して、様々な企画を考え、皆で頑張って努力した結果、その1年後には3倍近い売上となり、見事に繁栄店の仲間入り果したということがありました。

その劇的な1年の間には、本当に様々なことがありましたが、やはり一番に嬉しかったのは、月を追うごとにお客様が増えていく、そのお客様達と仲良くなっていく、そしてまたまたその連鎖が繋がり、それが好循環となっていき売上が跳ね上がっていくという、その一連の流れの面白さは、他では味わえない程に本当に楽しくもあり、やり甲斐のあるものでした。

自分の店に訪れてくれたお客様が、その後リピーターとなって通ってくれるようになり、またそのお客様が知人や友人、ご家族の方などを連れてきてくれて、その連鎖がどんどんと広がっていく。

最初はただのお客様だったのが、その内にいろいろなことを話しが出来る友達になっていったりして、お客様と同じ目線、極めて近いステージでやり取りをするこの飲食店というものは、そこに楽しみ方さえ見つければ、本当にやり甲斐のある、そんな素晴らしいものであるのは間違いありません。

経営コンサル業を商いとしている私の元には、新規開業をするに当たっての、先程の心配事、業界の現状や先行き、または自分自身の現在のスキル、または経営能力の不安などを悩んでいる方からの相談がよくあります。

そういう相談の中でも特に多いのは、自分には経営なんて出来ないのではないか、お店を運営するなら、先にそういう経営の勉強などをしてから、それからやったほうがいいのではないかと、そういう風な心配をされている方が非常に多い事に驚いてしまいます。

「でもそれって、頭で難しく考えるよりも、やってみれば、やっていけば、勝手に分かっていくものですよ!」

と、私はそんな方達にはいつも同じように言いますが、案ずるより産むが易しで、やってみると意外や意外、必死でやればなんとかなっていくものでもあったりします。

だだ、独立をすると言うのは、そうは言っても生半可な気持ちでは出来る事ではありません。

しかし、頭で難しく考えるよりも、やると決めて飛び込めば、あとは必死になって頑張れば、その努力と結果は必ず果たされると、私はこの世の中とはそういう風に出来ていると、そう頑なに信じています。

まずはその一歩を踏み出すこと。

全てはそこから始まります!

今までの自分の殻を破り、一歩その未知の世界へと足を踏み入れた時、

そこには、様々な苦労はあれども、今までに体験した事のないような素晴らしい世界があなたを待っています。